オーストラリアの消費者物価指数は6月に前年比3.8%上昇したと、オーストラリア統計局(ABS)が29日に発表した。市場予想の4.0%を下回った。予想を下回るインフレ指標はオーストラリア準備銀行(RBA)の利上げ期待を弱め、豪ドルと政府債の利回りの下落につながった。住宅コストは年間で6.8%上昇し、政府の補助金が終了したことを受けて電気料金が22.4%急騰したことと、新築住宅建設コストが5.8%増加したことが要因となった。
補助金終了の影響で住宅・電気がインフレを押し上げ
住宅セクターがインフレ率に最も大きく寄与し、前年比6.8%上昇した。電気料金は政府の電気補助金が終了した後、1年前と比べて22.4%跳ね上がり、年次のインフレ率を直接押し上げた。新築住宅建設コストは前年比5.8%増加し、建設会社が上昇する資材・人件費を価格に転嫁したことで、およそ3年ぶりの高水準となった。
食料および非アルコール飲料は3.3%上昇し、娯楽・文化も3.3%増加した。娯楽・文化の内訳は、北半球の観光シーズンのピーク入りにより旅行需要が高まったことに加え、航空燃料価格の上昇が反映された。
運輸部門の年次インフレ率は前月の3.3%から0.1%へ大幅に減速した。自動車燃料価格は4月から6月にかけて3カ月連続で低下した。
Australia CPI trend data (provided by ABS)
CPI予想外しで豪ドルと債券利回りが下落
豪ドル・米ドルの為替レートは、予想を下回るCPIデータがRBAの利上げ期待を引き下げたことで、損失を拡大させた。午前10時51分時点でAUD/USDは0.6945で取引されており、前回取引から0.39%下落した。
オーストラリアの政府債の利回りも下落幅が広がった。同時に、10年物オーストラリア国債利回りは4.9125%で取引されており、6.20ベーシスポイント下落した。
よくある質問
オーストラリアの6月のCPIインフレ率は?
オーストラリアの消費者物価指数は、29日に発表されたオーストラリア統計局(ABS)によると、前年比3.8%上昇した。
なぜオーストラリアの電気料金は急騰したの?
政府の電気補助金プログラムが終了した後、電気料金は前年比22.4%上昇し、全体のインフレ率に直接寄与した。
CPIデータに豪ドルはどう反応した?
豪ドル・米ドルの為替レートは、RBAの利上げ見通しが弱まったことで、予想を下回るインフレ指標を受け0.39%下落し0.6945となった。